■ツーリングにあたっては、かなり入念な準備と計画を立てた■

“旅”というと、とかく「あてのない・・・」や「ふらりと・・・」 「気の向くままに・・」というイメージが強いのだけど、実際こういう旅ってあんまり面白くない。よっぽどストイックな自分に酔いたいのなら、それもいいかも知れないが、そういう性格じゃないとすごくつまらないし、マンネリ化した旅になりがちだ。 第一僕は、そういう趣味じゃない。

日本一周ツーリング計画ノート(ノート拡大図)


これはA6サイズの手帳に、自分の走るルートやフェリーの情報、全国各地の名物、特産品、景勝地などが書いてある。
四角で囲った番号は日本地図のページナンバーとリンクしていて、すぐに周辺の詳細を調べることができるようになっている。
これだけ読むと、地図や計画に縛られて、つまらないんじゃないか?という感じがするが、それは違う。明らかに違う。走り出してから地図やルートに縛られない為に完璧に計画をたててみるのだ。 実際に走り出したら、計画なんて変わっていくし、計画どおりになど走れない。でも基本のルートマップがあれば、いくらでも寄り道できるし、その気にもなれる。10年も20年もかけて旅をするなら別だが、実際はある程度の期間を決めて旅をするのだから、なるべく楽しみたい。
それと、やってみるとわかるけど、ルートマップ作りって結構楽しい。

もし、この計画ノートがなかったら、毎日キャンプサイトを探すために早め早めに旅を切り上げ、美しい夕日を眺める余裕もないかもしれない。 テントに入れば、明日のルートを決めるため、薄暗いテントの中で地図を広げなくてはならない。これでは静かな海を眺めながら、音楽に浸ることもできなかったかも知れない。まず第一に気分的な余裕が違っただろう。もちろん、そういう大変さを味わうのも旅の楽しさだから、それが好きならそれもいいとは思うのだけど・・・。

チェックリスト(チェックリスト拡大図)


ツーリングに必要な持ち物をチェックリストを作成して確認する。実際に書き出してみると荷物の全体像がわかりやすくなり、不必要に大きなバッグを用意する必要がなくなる。必要以上に大きすぎるバッグは、背負っていて非常に疲れるものだ。些細なことのようだが、こういう事の積み重ねで疲労がたまり、事故につながったり、十分に旅を楽しむ気力を奪ってしまう。そしてこういう周到な準備というのも意外と楽しいものだ。